朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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いかん! てっぺんこえた!
滑り込みセーフで昨日、更新したかったんですが、ままなら~ぬ。
それもこれも日中遊びすぎて、夜六時から大掃除始めたせいです<アホ
も、終わらないから。
そりゃ、終わらないやろ!
と、セルフツッコミしつつやりました。
明朝は、玄関掃除と洗濯じゃ!
滑り込みセーフで昨日、更新したかったんですが、ままなら~ぬ。
それもこれも日中遊びすぎて、夜六時から大掃除始めたせいです<アホ
も、終わらないから。
そりゃ、終わらないやろ!
と、セルフツッコミしつつやりました。
明朝は、玄関掃除と洗濯じゃ!
「お前がクラブゥ~?」
事務所に戻ってきた雷堂が、もう一度「倶楽部」と呟いた。
「何か問題が?」
「いや、別にどうでもいいんだけど・・・・・・」
鞄を下ろす雷堂を見て、俺はにやついた。
「お前が倶楽部活動するとか、似合わないんですけどー」
あらら、まっ赤になっちゃって。
どうしてこう、雷堂ったら自分で墓穴掘っちゃうわけ?
真面目な子って、ときどき天然記念物並に、阿呆で可愛い。
ぎしっ、と椅子を軋ませて、俺は肘をついた。
「みんなと、こみゅにけーしょん、取れるんでちか? 雷堂クン」
「・・・・・・今すぐ、貴様の髪の毛を、おかっぱにしてやろうか?」
「遠慮します結構です。だから、俺の可愛いチャームポイントを抜けるほど引っ張らないで欲しいんですけど★」
「ならば黙れ」
「それは厭」
「・・・・・・貴様の髪の毛の、生殺与奪は我が握っているのだが?」
「そんなことしたら、俺、髪の毛が伸びるまで、学校行かないからね。外、出ないからね。働かないからね」
「そうやって、いつも貴様は・・・・・・!」
強気だった雷堂が、また口ごもる。
「・・・・・・我に、どうしろと云うのだ?」
呻くように云って、少年は、掴んだままの俺の髪に、顔を埋める。
沈黙が、部屋を染め上げた。
俺はすることもなく、雷堂を見上げて。
少年の言質をゆったりと待つ。
だが、待てば待つほど。
その白い手と、髪の黒さと、紅い耳と、差し込み始めた夕陽の暗さが、俺の本能を、ぞろりと撫でていくので。
「・・・・・・て、欲しい」
吐息ともつかぬ少年の声に、知らず、喉が鳴る。
「はい? 聞こえませんが?」
わざと、おどけて、俺は応える。
これ以上待てば、本当に歯止めが・・・・・・。
と、雷堂の口角が、にぃっと上がった。
「今、『はい』と云ったな?」
「云ってません」
危険を察知して、早々に前言撤回。
腰を浮かせかけた俺を、雷堂が上から押さえつけた。
「いや、我は聞いた。確かに聴いた。実は、歌賀田に、貴様を連れてこいと云われてな。どう云うか迷っていたのだ。それで先程、我は貴様に『倶楽部に行って欲しい』と云った。貴様は、『はい』と云った」
「無茶苦茶! お前、意味不明!」
「我は、頼まれただけだ! 伝えはしたからな!」
嘘のようにあっさりと俺を解放し、雷堂は外套を脱ぎに行った。
その姿が部屋の奥に消えるのを見て。
俺はゆっくりと追いかけ、その背にぺたりと張り付いた。
微かに、震えているようだった。
「お前さぁ。同世代の友達とか、あんまりいなかったでしょ?」
耳に口を寄せると、びくりと若い体が跳ねた。
「頼み方が、なってないぜ」
「・・・・・・」
「へたくそ」
きゅっと唇を噛む気配。
ほんと、素直な奴。
「ま、でも、お前から頼まれることなんて、珍しいからな。話の種に行ってきてやるよ」
「え・・・・・・」
「貸し、一つ、な」
「・・・・・・行かなくていい」
「男に二言は、ないはずでしょ~? そんなに警戒するなって。たったの一億倍にして、俺に貢いでもらうだけだから♪」
「忘れろ! 今すぐ、今までのことをど忘れしろ!」
「俺、記憶力がよくって~」
足をからめて、ソファに押し倒す。
「まずは、一億分の一のお礼をしろよ」
綺麗な少年の顎を掴み、引き寄せた。
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