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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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続きから、急に妄想したブツを・・・・・・!
続き話(またか)です。続け・・・られるのか!?

前の日記が、夏の報告で、今は冬で、え? 私の秋、どうなっていたのか!?
REMEMBER SEISYUN!!!

秋=青春?
否! 地獄でござった・・・・・・仕事の量が・・・・・・うん、忘れよう。
殺気とともに!<え

i phone 買ったので、ツイッターとかしてみたいけど、う~ん、モノグサ管理人にできるのか!?




担任教師に続いて、俺は、教室に入った。
途端、むん、と生徒の視線が伝わる。
興味。興奮。疑問。戸惑い。そして・・・・・・殺気。

雷堂ちゃんったら、何で殺気向けてくるわけ?
ナントカという教師の紹介で、俺も教壇の前に立つ。
「え~、鳴海と言います。数日間、皆さんに特別授業をします」
説明を続ける俺に、そわそわする生徒達。そして殺気を強める書生一名。
こんなに真面目に振る舞う俺の何が気に食わないのかね。
熱心にアイコンタクトをしてくるが、そういうのは、もう少し色っぽくしてほしい。
どうやら雷堂は、俺が「何かよからぬことをするのではないか」と思っているらしい。
・・・・・・なるほど。そうか。
そこまで心配してくれるなら。

期待にお答えしよう。

鐘が鳴り、担任教師が出て行った。
他のクラスからダッシュでやってきた野次馬も、窓からこちらを覗き込んでいる。
いいタイミングだ。
俺はぴんと伸ばしていた背を、ぐにゃっと曲げる。教卓に肘をつき、気怠く笑った。

「恋の悩みと、あっちのことが知りたい奴は、何人でもかかってこいよ」

仕上げに、淫らに投げキッス。
そうして、教室は歓声と野次で興奮に包まれ、雷堂の怒声など、易々と掻き消したのだった。








「貴様、どういうことだ!!?」
野次馬達をうまく撒いて、人気のないところに来ると、案の定、雷堂が俺に声をかけてきた。
予想通り。予想通りだが。
「ちょっ、苦しーんだけど」
「五月蠅い!」
「いや、あの、襟首を締め付けられたら息ができな・・・・・・」
「少々のことは我慢しろ!」
更に、ぎゅうぎゅうに締め付けられる。
えーと、目の前がかすんできましたが?
え? これ、まじやばくない?

「質問に答えろ」

押し殺すように、雷堂が言った。
そうですねー。脳に酸素を送ってくれたら、云ってもいいよ? 口移しがベストね。
「何故、貴様が、学校に、いる?」
はい、よろしい。きちんと文節に区切れましたね。
「頼まれ・・・たんだよ」
「はぁ?」
「いい加減、手ぇ放せ、餓鬼が」
「きちんと話すか?」
「先に放さないとキスするぞ」
「・・・・・・!? また、そういう手を・・・・・・!!!」
「何なら、授業中にやってやるけど?」
「絶対にいらん!!!」
ニヤニヤすると、雷堂は渋々、手を放した。
普段の俺は、全く何もしないぐうたらだが、すると言ったことは、するのだ。
どんな手段であっても。
雷堂も、そのことを知っているから、結果的に俺に従順である。
雷堂自身は、俺をうまくあしらおう、冷静であろうとするから、余計にこちらの嗜虐欲をそそる。
しかし、結局、俺にはめられ、顔を赤らめ、震えながら立ちつくす。
不器用な奴である。
全く、可愛い奴だ。

「じゃ、そういうことで」
「貴様、逃げる気か・・・・・・!?」
「え~、俺、話すなんて一言も云ってないしぃ」
ゆらりと、雷堂の傍をすり抜け、ひらひらと手を振った。
「悔しかったら、追いかけてみろよ」
と、云うわけで、いきなりダッシュ!
三秒遅れて、追いかけてくる雷堂。

「待て!!!」
「キャー、雷堂君のエッチィ~」
「貴様、この期に及んで・・・・・・!?」
そのとき。

「あれ、葛葉、来てたのか」
運の悪・・・・・・いや、すばらしくいいことに、角を曲がったところに、生徒がいた。
「久しぶりだな」
「あ、あぁ」
「最近、来てなかったみたいだけど・・・・・・元気みたいだな」
「ま、まぁ、な」
級友を振り切れなかったようで、雷堂はきっちり、彼のお相手をしていた。
段々、遠ざかる二人の声。
よっしゃあ、このまま振り切って・・・・・・。
「ところで葛葉、なんかさっき、『英知』とか『永地』とか、聞こえたが」
正しくは、Hです。
「それは、忘れてくれ。すまん、急用を思い出した」
途端、高速で、こちらに近づく足音と殺気。
やっべ。
俺、まじで殺されるかも。

だが!
雷堂!
一歩、遅かったな!
勢いよく手を伸ばし、俺は、扉を開ける!
「じゃあな、雷堂!」
バーン! と、職員室の扉を閉めた。
ここには、奴も殴り込めないだろう!!!

「鳴海先生」

「はい!?」

史上最高の達成感に満ちあふれた笑顔で振り向くと、
「扉は静かに閉めてくれませんこと?」
氷結しそうな声で、教師A(名前、まだ知らない)が、云ってきた。
「あ、すみません」
「鳴海先生」
「はい?」
更に、反対側から話しかけられる。
「ちょっと来てくれますかな?」
見るからに小言が多そうな教師B(名前、すぐに覚えられそう)が、差し招いた。
視線の先には、「指導室」。
げっ。
俺、ベッド以外で指導されるの嫌なんだけど。
「鳴海先生、授業始まりますよ」
扉の方で、手を振るさっきの担任教師。
ナイス! 先生!
教師の鏡だね!
「すみません、急ぎますので」
まるで悪いことをした生徒のように、俺は、そこから逃げたのだった。

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