朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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明日のイベント(Moon PhaseⅡ)にリリィコルチの唖紗さんが出陣されますv
その際に販売される十四代目ズの合同誌と子雷の合同誌に、僭越ながら梶浦も参加させてもらいましたv
私の作品は、いつにも増してごめんなさいなのですが(特に十四代目ズ、が!)、夢のような内容と執筆陣ですので、ぜひぜひお買い求めあれ♪
私はもう予約しといたよv
梶浦の過去の個人本も置いてもらいましたので、気が向いたらそちらもどうぞv
日付が、ぎりぎりで過ぎちゃいましたが、突発小咄を下からどうぞv
その際に販売される十四代目ズの合同誌と子雷の合同誌に、僭越ながら梶浦も参加させてもらいましたv
私の作品は、いつにも増してごめんなさいなのですが(特に十四代目ズ、が!)、夢のような内容と執筆陣ですので、ぜひぜひお買い求めあれ♪
私はもう予約しといたよv
梶浦の過去の個人本も置いてもらいましたので、気が向いたらそちらもどうぞv
日付が、ぎりぎりで過ぎちゃいましたが、突発小咄を下からどうぞv
風が変わった。
寒さに震えた新聞を畳み、鳴海は窓を閉めた。
ほどなく雨の音が聞こえ、忙しい靴音が事務所に近づいてきた。
「・・・・・・手伝ったらどうだ」
「人の仕事を取る程、無粋じゃないよ」
「・・・・・・穀潰しめが」
業斗の手も借りながら、雷堂はせっせと洗濯物を取り入れる。
手際はよかったはずだが、土砂降りのせいか、制服はびしょ濡れになったようで、灰色の眼は不機嫌そうに光っている。
「脱がしてやろうか?」
高みの見物をしていた鳴海は、珈琲カップを片手ににやにやとした。
勿論、冗談のつもりだった。
この後は、きっと少年が鳴海を冷たくあしらい「仕事をしろ」だの「真面目にしろ」だの小言を云う筈だ。
そこを今日は、どう突いて遊ぼうかなと考えるのが楽しい。
不規則な鳴海の、唯一の日課と云ってもよかった。
「さぁどうする?」
「・・・・・・」
「黙ってちゃわかんないでしょ?」
おやおや今日は、だんまりを決め込むのだろうか。
「では、脱がせてもらおうか」
「うんいいよ。・・・・・・・・・・・・って、は?」
きょとんとした鳴海に構わずに、雷堂は近づいてきて。
「早くしろ」
恥ずかしげもなく命令してくる雷堂に、鳴海は戸惑いながらも釦を外していく。
何なんだこの展開は。
あらゆる可能性が脳裏に浮かんでは霧散し、冷や汗となって鳴海を追い詰めていく。
―――もしかして、俺、ぶっ殺されるのかなぁ?
最期の土産に、破廉恥な事も許そうみたいな。
雷堂の不気味な素直さに、ごくりと唾を呑み込んだ。
白い躰が現れて、また喉を鳴らしたが、疑問符が多すぎて、手を出すのを躊躇ってしまう。
「お、お前から誘うのって珍しいよな」
苦し紛れに云ってみた。
「寒いからな」
「・・・・・・は?」
「寒いからだ。暖を取るのは当然の行為だろう?」
「当然ねぇ・・・・・・」
のし掛かってくるしなやかな躰に、ひとまずほっとして鳴海は苦笑する。
「『行為』とやらの後は冷えるぜ? 躰が濡れるからな」
「・・・・・・湯を・・・・・・」
「もしくは」
鳴海はにやりと笑って、雷堂を突然引き寄せ、耳たぶを舐める。
「互いに温め続けるか、だな」
反応し始めた互いの躰に、理由は後でいいやと鳴海は割り切ったのだった。
寒さに震えた新聞を畳み、鳴海は窓を閉めた。
ほどなく雨の音が聞こえ、忙しい靴音が事務所に近づいてきた。
「・・・・・・手伝ったらどうだ」
「人の仕事を取る程、無粋じゃないよ」
「・・・・・・穀潰しめが」
業斗の手も借りながら、雷堂はせっせと洗濯物を取り入れる。
手際はよかったはずだが、土砂降りのせいか、制服はびしょ濡れになったようで、灰色の眼は不機嫌そうに光っている。
「脱がしてやろうか?」
高みの見物をしていた鳴海は、珈琲カップを片手ににやにやとした。
勿論、冗談のつもりだった。
この後は、きっと少年が鳴海を冷たくあしらい「仕事をしろ」だの「真面目にしろ」だの小言を云う筈だ。
そこを今日は、どう突いて遊ぼうかなと考えるのが楽しい。
不規則な鳴海の、唯一の日課と云ってもよかった。
「さぁどうする?」
「・・・・・・」
「黙ってちゃわかんないでしょ?」
おやおや今日は、だんまりを決め込むのだろうか。
「では、脱がせてもらおうか」
「うんいいよ。・・・・・・・・・・・・って、は?」
きょとんとした鳴海に構わずに、雷堂は近づいてきて。
「早くしろ」
恥ずかしげもなく命令してくる雷堂に、鳴海は戸惑いながらも釦を外していく。
何なんだこの展開は。
あらゆる可能性が脳裏に浮かんでは霧散し、冷や汗となって鳴海を追い詰めていく。
―――もしかして、俺、ぶっ殺されるのかなぁ?
最期の土産に、破廉恥な事も許そうみたいな。
雷堂の不気味な素直さに、ごくりと唾を呑み込んだ。
白い躰が現れて、また喉を鳴らしたが、疑問符が多すぎて、手を出すのを躊躇ってしまう。
「お、お前から誘うのって珍しいよな」
苦し紛れに云ってみた。
「寒いからな」
「・・・・・・は?」
「寒いからだ。暖を取るのは当然の行為だろう?」
「当然ねぇ・・・・・・」
のし掛かってくるしなやかな躰に、ひとまずほっとして鳴海は苦笑する。
「『行為』とやらの後は冷えるぜ? 躰が濡れるからな」
「・・・・・・湯を・・・・・・」
「もしくは」
鳴海はにやりと笑って、雷堂を突然引き寄せ、耳たぶを舐める。
「互いに温め続けるか、だな」
反応し始めた互いの躰に、理由は後でいいやと鳴海は割り切ったのだった。
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