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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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久々に仕事がきつくて、ちょっとぐれる。

もう今日は家に仕事を持ってかえらねぇ!
夕飯はお総菜だこのやろー!

近所のスーパーで、ちゃっかりお酒まで買い込み、帰るべ、と自動ドアを開けようとして、傍に備え付けてある物を見て、ピィンと頭の中で何かがはじける。

いける。
今日は、ガチャガチャでいい物がでる!

10秒後。

イエッフー★ 肉球ライトの黒猫さんVER.デター!



いやぁ前から気になっていたんだよ!
肉球を押したらライトがつくなんて、たまらんのぉ♪
周りは毛をつけてふわふわしてるし。
ライトは翠だし♪<ここも重要
バックは、前に云ってた苺の暖簾ですv
わーいわーい

人生~楽ありゃ苦もあるさ~♪


鳴雷よくわかんなくなっちゃった咄を以下にアップ。
手直しできたら、SSにあげてもいいけど、お手軽さでこっち(blog)でもいいかと。

あ、いつも拍手ありがとうございます!
鳴雷すきな方多いのかしらね。

どつぼに嵌ると、駄目な事ばかりやらかしてしまう。
後から見れば、どれも些末なことなのだが、不幸という不幸を自分の躰が吸い込もうとしているような錯覚に陥る。
腐っても十四代目葛葉雷堂。
そのような節理は、ありえないとわかっているのだが。
時々滑稽な程、弱々しい考えをしてしまう。
まだまだ修行が足りないのか。
それにすら溜息を吐きそうになって、いかんいかんと背筋を伸ばす。
「・・・・・・」
嗚呼。どうして、我は・・・・・・。
獰猛で知られる近所の犬の尻尾をしっかり踏んだ右足を呪いながら、ゆっくりと左足の重心を後ろに傾ける。


「で、今回の此れは何だ」
「豚肉のこってりチョコレート煮」
「こっちは」
「薩摩芋のソーダ水漬け」
「最後は」
「あんこ入りビーフシチュー」
「で、お前は食べたんだろうな」
「まさか。コックは相手に食べて貰う為に作るんだぜ」
得意満面の鳴海に目つぶしをした。
「いってぇ! それが、わざわざ作ってやった俺へのご褒美!? 感激しながら土下座して有り金全部渡すくらいの心意気を見せろ!」
「お前が、虚無への供物を全て平らげたら、我の靴に接吻するくらいの寛容さは見せてやろう。大人しく食ってくたばれ」
「ふざけんな! てめぇで食え!」
「阿呆か!」
「本気だ!」
「まともな事をしようとするな! 犠牲が増える!」
雷堂は食料棚に向かった。
何故、戦闘でも息が上がらない我が、小奴如きに息を乱さねばならぬのだ、と苛立ちながら。
「・・・・・・ない」
「あ?」
「ないぞ、食糧」
「あー」
「昨夜、買ったばかりなのだぞ!?」
「俺の腹に入ったのが三割。残りの七割は其処の創作料理」
「己だけまともな物を食いおって!」
そうなのだ。
この莫迦・近似値鳴海は、人並みに料理が作れるのだ。
野戦食はもちろん、かなり凝った物も作れるらしいとは羽黒組の談。
それなのに、たまに探偵社で雷堂に出す料理といえば、ある意味芸術の域に達した物体ばかり。

もしも運命やら相性やらを世間でいう浪漫風に云うならば、
鳴海と我とは最悪の部類に入るだろう。
鳴海が機嫌のいい時は、我の気分は最悪で。
我の気分が最悪の時には、最低な料理が出てきて。
見事に合わない。無茶な関係。

「絶対に食べないぞ!」
「酷ぇ! 家庭内暴力だ!」
「誰が貴様と家族になったのだ!」
「内縁の妻?」
「誰が」
「お前が」
「誰の」
「俺の」
「どちらが妻だ」
「お前」
「あ・り・え・ぬ!」
「家事してるのお前じゃん」
「貴様がしないからだ! 第一、働いているのも我の方だろうが!」
「俺は頭脳派だから。お前の収集した情報をスマートにまとめるのが俺」
「もう貴様には付き合ってられぬ! 我は外で」
懐を探り、さぁっと血の気が引いた。
「あ。ちょっと借りたぜ」
「貴様ぁ! 我の金にまで手を出したか!」
「何だよ。ちょっと返すあてがないだけだろ」
「断りもせず、踏み倒しにすらするつもりだったのか!?」
とんだ厄日だ。
ついでに其の発生源は、全て此奴のような気がしてくる。

関わったのが運のつきなのか、関わられたのが不幸の始まりなのか。

ふと思う。
此奴、我の機嫌が悪い時を見計らって創作料理をしているのではないだろうな。

まさか、慰めのつもり―――いやいや、ありえない。
慰めなんて言葉は此の男にあるものか。

「断食するか・・・・・・」
「もったいないだろ」
虚無を指さす男の瞳は、ちょっと真剣だ。
此奴、完全に面白がっている。
其れに合わせる筋合いは毛頭ないが。

「・・・・・・いただいてやる」
「食わせてやるぜ」

今日だけだ、と皿の前に陣取る。
両頬を両手で挟んで、にやにやするコックを目の前に、心の中で、どん底を見たから、もう後は上り調子なのだろうな。そうなってくれ、と望まずにはいられなかった。


箸の震えは、おさまった。
そろそろ前の季節は去りそうだ。


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