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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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自室、寒い!
この部屋だけ暖冬じゃないみたい!?
だけど、今、猛烈に宇治金時抹茶みるくアイスが食べたい<何故

「あれ? ゴウトにゃん出かけるの?」
「嗚呼。ライドウには内緒だ。起こすなよ」
「起こさないよ。だって俺、今から寝るもん」
「・・・・・・竜宮からのご帰宅か」
「そんなとこ。じゃあゴウトにゃん行ってらっしゃい。でもさ、よくライドウの腕から逃げてこられたね。最近、抱き枕か恋人同士みたいに一緒に寝てたじゃない?」
「身代わりの符を置いてきた」
「・・・・・・嗚呼、それで」
気配に敏感なライドウを煙に巻くには、用意が必要なのだ。
「たまには一人になりたい時もあるさ」
「あ。浮気?」
「・・・・・・猫の身体でか?」
「好かれてる自覚はあるんだ」
「・・・・・・少々、痛いが」
「彼奴の場合、愛じゃなくて恋って感じだもんね」
「刹那的だからな」
「ゴウトドウジ貞操の危機! ってとこかな!」
「・・・・・・」
「え。ちょっ。何で黙るの?」
も し か し て?

「・・・・・・ゴウト」
背後から聞こえてきた声に、鳴海は思わず首を竦める。
「ラ、ライドウ。起きていたのか」
狼狽える黒猫に、
「僕を置いて、何処へ行くつもりなのですか」
運命の足音が近づく。
「それはだな。ちょっと厠に」
「・・・・・・」
「符を置いたのは、お前が寂しくないようにだな」
「・・・・・・そうですか」
ライドウは、床に手を伸ばし、ゴウトを抱き上げた。
「もう用事は済みましたね?」
「・・・・・・はい」
「では、戻りましょう」
此処は冷えます、とライドウは踵を返す。
ぱたん、と閉まる音に、鳴海は呟いた。

「恋人とというより、熟年夫婦だなぁ」







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