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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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「お茶!」「枕!」「ティッシュとって! 仕事代わりにして!」
梶浦「やだよ」

・・・・・・一日潰れました。<やったのか

くそぉ、覚えてろ。
明日は、洗車と書類だな!<断れ



「俺はねぇ。好きな人には会話して欲しくないんだ」
凭れた拍子に、椅子の軋んだ音がした。
「言葉は、愛を語れる手段だが、誤解を招く毒薬にもなる。美しい唇から、そのように不快な物が漏れ出でるのは耐え難い。だから、君にも言葉を発して欲しくないんだ」
だからね。

「キスしようよ」

笑うと、相手の唇も弧を描いた。
「にゃあ」
「・・・・・・それってどっち?」
「自分で考えろ」
「何だよ。新しい口説き文句を一緒に考えてくれるっていったじゃん」
顔を顰めるに男に、黒猫は鼻を鳴らした。
「彼奴が着替え終わるまでの暇つぶしだ」
「ちぇっ。冷たいなぁ」
「さっさと告白した方が、早いと思うがな」
中々出てこない書生の部屋に、目付の姿が吸い込まれる。

鳴海は髪を掻き混ぜ、気の抜けたソーダ水を呷った。
「それが出来ないから、悩んでるんじゃないか」
易々と相手の領域に入り込む黒猫の残像に、苦々しく呟いた。






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