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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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しゅみ用にしようとしていたパソさんのキーボードがおかしい。
「s」をおしても打てず、隣の「d」を打つとdsと勝手に表示される。
しかもその後、sが連続で出てくるので、非常に面倒!
ほっといたら、「dっっっっっっっっっっっっっs」てなるから、sを捕まえて、「さ行」を表示させるのに一苦労。
で、バキバキとキーボードを解体。
うーん、そうじも効果なし。
なので、newぱそさんで駄文を打ったけど、鬱な内容にげろげーろ。
意味わからん内容で(笑)

短いのは試しに下に置いておきます。
うーんこの所長は、PT●D的なフラッシュバックをしているのかも。

あ! メールの返信はもう少しお待ちくださいませ!(平伏)





浮かんでは四散する泡のように。
水面で次々と消えていく泡のように。
彼は、壊れるために生きていくように。



奇声で目が覚めた。
今日は、昼か、と頭の片隅で思って、雷堂は起き上がった。

時折、あの部屋の主は脈絡なく叫び出す。
それは決まって自室に籠もっている時であり。
低い呻きのようでもあれば、長く甲高い声の時もある。
八つ当たりされるだろうかと書類の字面を追えば、部屋から出てきた主は、意外にも機嫌よく話しかけてくる。
明るすぎる笑顔は、欺瞞の香りが漂い。
細められた目の奥は、薄ら寒い空洞がのぞいている。
繰り返される度に、その気味悪さは増していくものの、普段よりもまともな人間を全身で装っているので、あまり触れない方がいいのだろうか、触れてはいけない断片だろうかと思う。
異常な精神が平常心に擬態し、やがて姿を現して咆吼し、新たな普遍性に取り憑く。
雨漏りを防いでいるようで、実は雨を招き入れる為の偽装なのだ。
生きる為に壊れてでも息をするのではなく、壊れ続ける為に生きる。
同じ屋根の下で観察していると、そう思わずにはいられない。



とうとう酒も飲まなくなった。
色町に性をあさりに行くこともしなくなった。
奇声をあげては、ふらふらと歩き回り、時折、にたりと笑って暴れ出す。
どうにか客の依頼は取り付けるが、日に日にその時間は短くなる。

雷堂の声では正気に戻らないくせに。
大家の声がすると、机の下に潜る。
こちらまで被害妄想に取り憑かれそうだ。


甘えよ、と言われたことがある。
年上の女性に相談したところ、相手は貴方に甘えているのよ、と顔を近づけてきた。
貴方の存在が心地よく、気持ちよく壊れていくのよ、と。
誰かが面倒を見てくれると思うから好きなだけで酒を呷るように。
皆で悪さをすれば、怖くない。自分だけの罪ではないのだと言い訳できるように。
安心して暴れられるのだ、と。

「別れた方がいいわよ、その恋人と」

違うと言ったが信じてもらえなかった。


いつの間に眠ってしまったのだろうか。
腰の痛さに瞼を開ければ、迷惑な主が雷堂の腰に手を回して眠っていた。
どうしてこのように安らかな表情をするのか。
暴れている日向の彼が正常なのか、譫言を言っても寝息をつく日陰の彼が正常なのか。
引っ掻かれた手の甲に眉をしかめ、憎たらしい唇を覗けば、不意に雷堂の知らない名前を柔らかく紡いで閉じ。
赤子のように擦り寄ってくる。

阿呆が。此の阿呆が。
殺したいほど愛しくなって、胸に埋まった癖毛を噛んだ。


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