朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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「三日前の献立を云ってください」
知らないよそんなの。
そもそも三食食べたのかも記憶にない。
日々、アルコォルに溶かされている脳細胞は、些末な事を気化させる。
調べてわかることは、覚えない。
偉人の言葉だ。
ということは、俺も人類の財産になりつつあるんだろう。
ずきずきする後頭部に手を当てて、鳴海は振り返った。
「俺、三日前に何食ったっけ?」
「知るか。思い出せ」
「何だよ。俺のことは、知っとけよ。でも命令はするな」
「・・・・・・言語障害は見られませんね」
お帰りになって結構ですよ、と白衣の主は告げる。
「じゃあな」
「お代ですが」
「ツケといて」
「・・・・・・済みません、払います」
「あー、俺には敬語使わないのに」
「貴様は黙って、大人しくしてろ」
鳴海は肩を竦めて、巻かれた包帯に手を遣った。
知らないよそんなの。
そもそも三食食べたのかも記憶にない。
日々、アルコォルに溶かされている脳細胞は、些末な事を気化させる。
調べてわかることは、覚えない。
偉人の言葉だ。
ということは、俺も人類の財産になりつつあるんだろう。
ずきずきする後頭部に手を当てて、鳴海は振り返った。
「俺、三日前に何食ったっけ?」
「知るか。思い出せ」
「何だよ。俺のことは、知っとけよ。でも命令はするな」
「・・・・・・言語障害は見られませんね」
お帰りになって結構ですよ、と白衣の主は告げる。
「じゃあな」
「お代ですが」
「ツケといて」
「・・・・・・済みません、払います」
「あー、俺には敬語使わないのに」
「貴様は黙って、大人しくしてろ」
鳴海は肩を竦めて、巻かれた包帯に手を遣った。
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