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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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木のぬくもりを感じる部屋ってすきです。
今日は、そんなカフェで食事してきましたv

拍手ありがとうございました!

下に、ざざっと書いたエイプリルフールSSの前編をおいておきます♪
後編書いたら、うそ告知とともに、きちんとSS部屋に置きます♪
エロバージョンも書きたいのぉ(ぼそっ)
















頭痛がする。
目をつむっても闇の中で閃光が飛び交い、最悪の摩擦音が頭蓋を叩く。
頭の中で落雷が起こったら、こんな感じだろうか。
おまけに耳元では、しつこく電話が怒鳴り込んでくる。
「・・・・・・鬱陶しい」
軽く持ち上げて、切ってやった。
用事があるなら、後からかけてくるだろう。
俺のお昼寝タイムを妨げる奴が悪いのだ。
「・・・・・・ちっ」
再び頭を直撃する騒音に、鳴海は拳を叩きつけたくなった。
払いのけたつもりが、かすって、受話器が掌に転がり込んできた。
畜生。無生物の分際で。人間様を莫迦にしやがって。
これからは、雷堂の部屋に電話を置いてやる。絶対だ。
机に顎をのせたまま「もしもし」と呟いた。
「鳴海だな」
「違イマス。僕ハ書生ノ」
「書生は我だ。今から5分以内に来い。場所は・・・・・・」




「・・・・・・で?」
後ろ手に縛られながら、鳴海は呟いた。
「何なの。君ら」
目の前に勢揃いした方々を眺める。
わざわざミルクホールまで来てみれば、にっこり笑ったライドウが酒瓶片手に「動かないで。手をあげてください」と脅してきて。
申し訳なさそうに鳴海の手を縛ってきたのは、佐竹の子飼いだろうか。
べたべたと躰を触ってきたのは佐竹で、護身用の武器を奪っていきやがった。
「役得だ」と言ったような言わなかったような。

「今日は何の日かご存じですか?」
鳴海の不機嫌すら、ある意味解消してしまいそうになる声の方に、視線を向けた。
「今日は嘘をついていい日なのですよ」
「・・・・・・エイプリルフールだろ」
「よくご存じね。流石探偵さん、かしら?」
「タヱちゃんまで・・・・・・」
「私、お祭り好きなのよ」
「―――俺が縛られる意味は?」
『鳴海さん』
「はい?」
『借金の納期、過ぎてるんだけど?」
「・・・・・・好きにしてください」
「では始めましょう」
観念して、鳴海は椅子に座った。





「鳴海さん。好きです」
「鳴海さん。写真におさめておきたいほど好きよ」
「鳴海さん。借金を返してくれたら、人類と認めてあげるわ」
「・・・・・・若干、嘘以外が混じってないか?」
「あら。そう感じるのは、あなたの心がきれいなせいよ」
「あー! 腹立つなぁオイ! 佐竹! このお嬢さん達を何とかしてくれよ!」
「わしは、うまい酒を飲みにきただけやからなぁ」
「いいご身分だな! わかったよ! 後言ってないのは、誰だよ莫迦!」
その時、女性陣の目が光ったのを鳴海は見逃さなかった。
「雷堂君! とどめさしてあげて!」
「積年の恨みはらしちゃいな!」
「お前等本音だろ! 間違いなく本音だろ今の!」
あーあーもう好きなだけ言えよ畜生。
「で。雷堂ちゃんは、俺にどんな素敵なことを言ってくれるのかなぁ?」
「我は・・・・・・」
何故か顔をふせる雷堂。
「貴様のことが、・・・・・・」
おや?
心なしか耳が赤いような?
「雷堂ちゃ~ん?」
顔を見ようと覗き込めば、
雷堂はテェブルに拳を叩きつけ
「失礼する」
顔を下げたまま、部屋から出て行った。

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