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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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就業中、つけてたピンが弾けて飛んでいく現象が増えたので、そろそろ髪をきりに行こうと思います。
でもなぁ。
縮毛いれると6時間以上かかるのねー。<極太、量異常に多し
めんどいよねー。
・・・・・・ねー。<同じ悩みの人は少ない

昼から仕事やー!
昨日は、2時間残業しただけで帰ったから、やりたくない衝動がもりもりですわい!
9時間寝たから体力も、もりもりですわい!
ああハツラツ~(涙)

フォルダを整理していたら、ほの暗い話が出てきたので、下に置いておきます。
まーた歪んだ愛情だよ(笑)
カタカナ書生の壱幕。

お相手は敵かも?









客が増えた。
新聞をとる家が少ない此の御時世に、十代の少年が申し込みに来た時は驚いた。
しかもとびきりの美人、いや美少年とくれば、配達するこっちも、嬉しいもんだ。
「ほらよ」
朝日も寝ぼけ眼の時間帯。
其の少年には、いつも手渡しで届けていた。
「ありがとうございます」
すぐに開き、眺める少年。
頬に堕ちる睫毛の陰。
引き結ばれている唇が、ほんの少し開き、象牙色の歯がちらと見える。
子持ちの俺がドキドキしちまう程、綺麗な野郎だ。
「どの欄を見てるんだ?」
好奇心を捨てきれず、聞いてみた。
何と言ってもこの少年。
毎日、一部分しか見ないのだ。
気になるというものだろう。
「訃報欄、ですよ」
「え・・・・・・」
ふっ、と口元を緩ませた少年の顔に、ぞっとした。
「まだ死んでいないか、もう死んだかと思って」
「だ、誰が?」
「好きな人、かな」
好きな人の名前を探す?
此奴、そうとう頭がおかしいんじゃないか。
「危険な仕事をしている相手なので、心配なのですよ。なかなか逢えないし」
「あ、あぁ。そうかい」
それならば、とほっとしたのも束の間。


「はやく載らないかな」


こつこつと靴音が小さくなっていく。
ぼんやりした日向の中、動けない俺を残して。
日陰に入り込んだ黒いマントはふ、と消えた。


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