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朝に萌を聞かば 夕に悶え記すとも可なり
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昨晩は、壱メートル這うごとに眠り、壱時間後に目覚めるということを3クールこなして、布団にたどり着きました。
蝸牛よゆう勝ちだと思う。

久しぶりに、こっちにネタを放置していきます。
書く時間がなかったからなんて、内緒内緒♪

体臭がハチミツみたいに甘い人もいるらしいというのを唐突に思い出したので、以下に書いてみましたv
年齢指定なしですが。
うーん、三角関係?

月が隠れる。
シーツを滑る闇と一緒に、するりと艶々の毛並みが床に入る。

「出ていけ」

素晴らしい蹴りは、侵入者のたおやかな腕にゆるりと抱き留められた。
どうしても抜けない脚を諦め、雷堂は視線を強める。
「臭い。自分の寝床へ行け」
奴は首を傾げ、ひくひくと白い鼻を動かした。
とろんとした顔は、いい匂いに酔ったようだった。
甘い物を食べた時の顔にも似ていた。
「せめて躰をぬぐってこい」
途端、紅すぎる唇がにやっと歪んだ。ますます擦り寄ってくる。
いい匂いだから。
貴方にもつけてあげる。
まるでそんな風に。
「彼奴の臭いをさせた貴様など、気持ち悪いだけだ」
またも奴は首を傾げ、視線を隣の部屋に向ける。
嗚呼、そうさ。
夕方に買った甘味は、まだ残っている。
確かに甘い物は好きだが。
「体臭が甘いというだけで、床を共にする貴様の神経がわからん」
ましてやその直後、必ず、雷堂の所に来て眠る奴のことなど。

撃たれたように顔を歪める雷堂の顔を、今日一番嬉しそうな唇が舐めてくる。

甘い物が大好きな此奴。
どうやら奴にとって、我の苦痛が一番の甘露らしい。

にゃあ。
鼻と鼻を擦り合わせて、満足そうに悪魔が微笑む。

暫く、月の光は差しそうにもない。





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